てしまう脆弱性について，筆者も含めてどれほどが認識していたか．避難所で 今時震災を機に多くの社会学者が災害研究に着手した．日本社会 発性も今回の災害研究の特徴である． の手法による解読によって社会学は豊かな素材と理論化への可能性を見出すこ これらの地域やコミュニティに関する論文に共通している特徴は，住居，ま.
本理論的枠組みでは，従来の脆弱性因子（vulnerability factor）は可塑性因子（plasticity factor）としても機能しうることが示され，感受性の高さは環境との相互作用次第で「良くも悪くも」（"For better and for worse" Belsky et al., 2007）作用することが実証的に示されて 所属 (過去の研究課題情報に基づく)：同志社大学,社会学部,教授, 研究分野：社会福祉学,社会システム工学・安全システム, キーワード：地域福祉,国際比較,ソーシャルワーク,コミュニティソーシャルワーク,福祉コミュニティ,社会福祉,ガバナンス,ビネット,ビネット調査,ソーシャルキャピタル （4）災害研究の現在：脆弱性理論とレジリエンス論 （5）日本における災害社会学的研究1：都市の災害研究 （6）日本における災害社会学的研究2：農村の災害研究 （7）隣接領域の研究動向 （8）小活：災害研究の理論的課題 （9）中間試験 研究テーマを教えてください。 現在の研究上の関心は大きく3つあります。1つはコミュニティの脆弱性と大規模自然災害、もう1つは社会科好きの子どもをどのように育てるか、今一つは渡来人と古代近江です。 研究概要 解決すべき課題. 自助・共助によるコミュニティ防災の仕組み： 地区防災計画ガイドライン策定により、広域複合災害時の情報遅延や混乱、避難遅れ、避難経路選択ミス、弱者被災などの課題解消にむけた確かな防災力向上が必要とされる。 日本は災害多発国として知られています。近年は特に豪雨・台風などの自然災害が相次いで起きています。特に記憶に新しい2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号・19号では、多くの地域で水害による被害が発生しました。
3 特に「地区防災計画制度」は、市町村内の一定の地区の住民及び企業による地域コミュニティレベ ルでの防災活動を促進し、ボトムアップ型で地域防災力を高めるために、住民等による自発的な防災 活動に関する計画制度であり、注目を集めた（災害対策基本法42条3項、42条の2）。 2019/04/22 第1章 コミュニティ防災の背景と概要 isdrでは、災害後の対応中心から災害予防への進化、災害対応力の強いコミュニティの形成 の2点が挙げられており、コミュニティ防災の重要性が増している。 察を含む、包括的でダイナミックな理論構築を要請しているといえよう。 Keywords: 災害の脆弱性、復元＝回復力、環境正義 1. 災害状況をめぐる現状認識の変化-- -1990年代以降の現実の災害体験のなかで--- 災害は地域社会の脆弱性を浮き彫りにすると同時に、被災経験を地域の「強み」に変えていくきっかけになる場合もあります。 社会学は〈人と人とのつながり〉を対象とする学問です。
2004年インド洋地震津波 林勲男(編) 2010 『自然災害と復興支援 (みんぱく実践人類学シリーズ 9)』明石書店（2004年インド洋津波の被災地の支援、復興。人類学を中心に地域研究者、工学者、心理学者なども参加。タイ、スマトラ、アチェなど） コミュニティ形成力が、防災と減災を実現する鍵。 災害は起こるもの。そう考えておくことで、防災や減災は可能になります。昨今注目されているのが、「コミュニティ」という視点からの災害対策です。とくに、自助・公助・共助の中の「共助」の力を高めることは、地域の安心・安全の [ h r E " ! & ú Vol.16 5 脆弱性の再検討―フィールド研究の視座から― があると考えられる。一つには、「外力」（災害誘因） の予防もしくは理解の深化であり、他方は災害素因 となる脆弱性の克服である。 災害誘因の発生の予防は、災害のきっかけとなる 2020/04/13 途上国と災害管理（防災） ～なぜ途上国に着目するのか？～ 早稲田大学 複合災害研究会 （私立大学戦略的研究基盤形成事業） 2013 年10月4日 東洋大学 国際地域学部 松丸 亮 大規模自然災害等に対する脆 ぜい 弱性の評価（以下「脆弱性評価」という。）は、我が国 を大規模自然災害等に対し強くしなやかな国にするために、脆弱性を調査し評価する、 いわば国土の健康診断であり、必要な施策の効率的・効果的な実施につながることか 自然災害に対する途上国家計の脆弱性＊ 庄司匡宏＊＊ ＊ 本稿の研究は，科学研究費補助金若手研究(B)22730235「途上国のマクロ ショックに対するセーフティネットの課題」の補助を受けている。また，本研
てしまう脆弱性について，筆者も含めてどれほどが認識していたか．避難所で 今時震災を機に多くの社会学者が災害研究に着手した．日本社会 発性も今回の災害研究の特徴である． の手法による解読によって社会学は豊かな素材と理論化への可能性を見出すこ これらの地域やコミュニティに関する論文に共通している特徴は，住居，ま. グループ４ 災害対応と復興時の社会の脆弱性の克服の研究実施計画 この点から，「コミュニティに立脚した災害対策の構築」グループは，文献調査による理論的位置づけ 2012年9月28日 東日本大震災からの国土復興論として、「救国. のレジリエンス」を主張する 興まちづくりの災害研究上の理論的意味を洞察している。 減災コミュニティ論と事前復興まちづくり. 15 脆弱性の相互作用を可視化する――」 2007年. ＊6 吉田 2014年12月12日 土台となってきた理論・研究：脆弱性論を中心に 東日本大震災「災害・復興時における女性と子どもへの暴 コミュニティの災害リスク削減への参加. はじめに、アメリカの災害研究とDRCを中心とした研究系譜について、次に、. 研究の系譜を トではなく、「プロセス（現象）としての災害観」を基盤としてきたこと、当初の組織論と災害対応期に着目した研究. は、今日でも 須藤・岡村, 2012）、コミュニティ全体よりも人々の. 集合的組織 ラビリティ（脆弱性vulnerability）と呼ばれている。 ここでは、 災害研究の目標の一つは，災害現象を社会変動論の枠内で検討することである。 コミュニティ計画の影 模・被災地域の脆弱性 (vulnerability)・利用可能な資源.
（M.Anderson）とウッドロウ（M.Woodrow）が災害に対する脆弱性（vulnerability）及び災 害対応・復興能力（coping capacity）とジェンダーの関連性を踏まえた分析枠組を考案し、 更にブレーキー（P. Blaikie）らがリスク理論を基に脆弱性の分析枠組のなかでジェンダーを
